初心者でもサクッと映像編集してみたい!無料ソフトの決定版 DaVinci Resolveを超シンプルに解説 ~後編~

前回は初心者向けにDaVinci Resolveの解説として、インストールから起動までを紹介させていただきました。

初心者でもサクッと映像編集してみたい!無料ソフトの決定版 DaVinci Resolveを超シンプルに解説 ~前編~

2018.10.01

今回はその後編として、実際にワークパネルの上でドローンで撮影した映像を使って、極力シンプルに編集・書き出しの方法まで紹介したいと思います。

 

本来プロでも使われているソフトなので、当然様々な機能がワークパネルの中に散らばっているので、はじめは不安になったり混乱するかと思います。

編集ソフトに慣れていないユーザーが挫折してしまう原因は、自分にとって必要のないツールまで覚えようとしてしまうことにあります。

最後の書き出しまでできるだけ操作が気楽になるように、ほかの魅力的なツールには脇目も振らず解説するので、是非参考にしてみてください。

基本の画面

DaVinci Resolveには作業の基本となる工程が6種類存在します。画面の最下部にそれぞれの機能が並んでいます。

今回使うのはその中でも3つの工程ですので、それぞれ画面を紹介します。

メディア

基本的な考え方として、まずは撮影したデータプロジェクトに読み込ませる必要があります。

その作業を担っているのがこのメディア画面です。

 

 

エディット

あらかじめメディアで読み込んだ動画ファイルを切ったりつなげたりして全体の映像を作っていくパネルです。

どんなソフトでも動画編集はタイムラインという概念で編集します。かつてフィルムを切ってつなげたように、時間に伴って右へ右へと細切れのフィルムを並べていく作業です。

どのような案件でも作業の大半をこのパネルで過ごすことになるので、割とすぐに慣れると思います。

 

 

デリバー

並べられたフィルム群を最後に書き出す画面です。

ここで考えることはそれほど難しいものではないので、今回のような簡単編集では特に時間をかける画面ではないのでご安心ください。

 

 

メディア画面でやること

メディア画面に切り替えてください。ここでは動画をプロジェクト内に読み込むだけですのでシンプルです。

実際に撮影した動画を読み込んでみましょう。既にパソコンに保存されているものとします。

一番左のカラムには、パソコンにつながっているローカルドライブやサーバー、USBポートを認識できているはずなので、撮影したてのSDカードや社内LANのサーバーからも読み込むことも可能です。

それもスマートでいいんですが、真面目にわかりやすい方法として「ファイル」→「ファイルの読み込み」→「メディアの読み込み」から動画を読み込んでみましょう。

Windowsならエクスプローラ画面が、MacならFinder画面が開くと思いますので、取り込みたいファイルをすべて選択して読み込みます。

 

 

おそらくこのような表示が出ると思いますので、「変更」をクリックしてください。

理由は割愛しますが、環境設定で変更できる事なので特に深刻なエラーではありません。

 

 

無事動画ファイルを読み込めたら、画面右下にまとめて放り込まれたはずです。

今回はテスト用の動画として20カット読み込んでみました。

メディア画面でやることは以上です。

 

 

エディット画面でやること

エディットページは作業の大半を担う画面です。

左には先ほど読み込んだ動画がずらりと並んでいますね。画面下に広がる横長のスペースにこの動画をどんどん放り込んでいきます。

クリップとタイムラインについて

何はともあれ試しに何か放り込んでみましょう。とはいえサムネイル状態の動画ではどれがどのシーンなのかわかりませんね。

とりあえず任意の動画のサムネイルをダブルクリックしてみてください。中央の画面に大きく表示されるので、内容が確認できます。

(ちなみに本来の現場では、ここでいわゆる”カチンコ”の映し込みが役立つんですよね。サムネイルに「”駅前上空” TAKE 2」などと表示されることになるので、この段階ですぐにどのシーンかわかります)

 

すると下の画像のように目的のシーンかどうか再生して探すこともできます。この動画のサムネイルをグイっと下の横長のスペースにドロップすると、

 

このように青色の帯がおかれました。この横長は時間軸を表しているので、置かれた動画(クリップ)は撮影時間に応じて帯の長さがそれぞれ変化します。

同時に左カラムのメディアライブラリの中に赤いアイコンで装飾された「Timeline 1」というデータも作られています。クリップを置いていくこの作業はタイムラインというまとまりで保存されています。

作業が進んで、クリップがひとかたまりになったタイムライン同士をそのままつなぐことも可能ですので、シーンごとに細かい構成が予定されていれば、別々のタイムラインに分けてもいいかもしれません(右クリックからタイムラインを新規作成できます)

覚えておくべきツール

このままではタイムラインが上下に狭くて作業しづらいので、ツールバーの説明もかねて以下の画像を見てください。

画像真ん中のマウスカーソルがあるラインでドラッグすると、タイムラインの上下のスペースを操作できます。

また、様々なツールが並んでいますが、よく使うものを簡単に解説します。

  • 選択モード(左から1番目 矢印のマーク)・・・クリップを詰まんだりドラッグなどの操作をするときの基本ツール。
  • ブレードエディットモード(左から4番目 剃刀のマーク)・・・クリップを好きな位置で分割できるツール。
  • クリップを挿入(左から5番目 割り込みしているマーク)・・・タイムライン上に選択しているメディアを挿入するツール。タイムラインで表示されている位置に割り込ませることもできる。

 

 

タイムラインの赤い線を動かせば、クリップ上のシーンが右側の画面に大きく表示されます。

再生/停止はスペースキーでも機能します。

 

このクリップは8分近くありますが、実際に本当に欲しいシーンは真ん中の10秒程度だったりしますよね。

そんな時はクリップの両サイドにマウスを合わせて、カーソルが画像のように変わったらドラッグして内側に縮める事ができます。

 

このように左側の時間をカットできました。

カットといっても消去したのではなく、実際にはページを裏側へ折り込むようにして画面に見せていないだけでシーンは生きています。

もう一度クリップの端っこをドラッグして元に戻すこともできます(そもそも間違ったりしたらCtrl+Zで戻るといいです。)

 

 

同じ要領でクリップの後ろからも縮めて、欲しい長さのクリップにトリミングできました。

 

 

好きな長さにクリップを挿入する方法がもう一つあります。

ひとまずサムネイル確認画面にて切り出したい時間帯を確認しておきます。

続いてシークバー上の再生カーソルを切り出したいタイミングの頭に合わせます。右クリックで表示されるパネル内の「イン点をマーク」をクリックすると点が打てます。

同様に再生カーソルを終わりに合わせて「アウトを点マーク」をクリックすると、画像のように切り出したい時間帯を点と点で挟むことができました。

あとはタイムライン上の赤い再生バーを、任意の位置や少し離れた場所(クリップ上だと割り込んでしまうので)に置いておいて、先ほど箇条書きで紹介したよく使うツール3種の中のクリップを挿入ツール(中央ツールバー左から5つ目)をクリックすると、再生バーの位置に確認画面から切り出した時間帯をタイムラインに放り込むことができます。

長時間にわたって撮影された動画は、いきなりタイムラインに放り込むとクリップが長すぎてトリミングするのに苦労しますが、この手法ならある程度の長さを決めて簡単に挿入することができます。

もちろん切り出したクリップはタイムライン上でも長さを調整できます。

 

もう一つクリップの長さを調整するツールとして、先ほど紹介したブレードモードもよく使います。ブレードモードを選択して、画像のようにクリップ上の好きな位置にカーソルを置くと赤い線が表示されます。そのままクリックすると、

 

クリップが二つに分割できました。

一つのクリップに複数切り出したいシーンがある場合はこのツールが便利です。

これらのツールを使って欲しいシーンを切り出して、細々したクリップをドラッグして(選択ツールで)左側へどんどん詰めていきます。クリップを並べる順番を考えながら作業するのがコツになりますね。

どんな動画にしたいかあらかじめ考えておくと編集作業の時短になります。

 

クリップの塊が長くなって逼迫してくると、作業しにくくなってくると思います。

そういう時は画面の縮尺を変えてみましょう。ツールバーの右の方にある拡大縮小バーで操作できます。プラスとマイナスのアイコンがあるバーをマイナス方向へ操作すると、

 

画像のように縮尺が小さくなって全体を見渡せるようになりました。

ただこのように小さすぎると精密なクリップ操作ができなくなるので、作業中は結局縮尺を頻繁に変更することになると思います。

いちいちバーに手を伸ばすのも面倒なので、ショートカットコマンドであるalt+マウスホイールでクリクリしながら作業するのがおすすめです。

 

デリバー画面でやること

クリップを並べて一連の流れが完成したら、ついに書き出し工程に入ります。

デリバーの画面へ移動してください。

このソフトでは書き出し設定がわかりやすく並べてあります。

左のカラムの一番上にプリセットとして各種表示されています。左から順に説明しますと、

  • カスタム・・・文字通り自分で設定する。書き出し品質やデータ量など細かく設定可能。
  • H.264・・・現在最も一般的な圧縮コーデックの一つで説明は割愛しますが、とりあえず書き出すなら最も使用頻度が高いと思われるプリセット。
  • Youtube・・・文字通りYoutubeに適した設定で書き出してくれるプリセット。1080pとか720pとか設定可能。
  • viemo・・・Youtubeと同じく映像専門サイトの一つ。サイトに適した品質を指定可能。
  • Final Cut Pro 7・・・編集ソフトを”ハシゴ”するためのファイルを書き出す項目です。ライトユーザーさんならお世話になる機会は少ないと思います。

 

今回はH.264というプリセットをクリックします。標準的な書き出しパラメータが既に設定されてあります。

すぐ下の枠で「ファイル名」「保存先」を決めます。保存先は「ブラウズ」から選択してくださいね。今回はデスクトップに書き出してみます。

下のタイムラインパネルでは作ったクリップ群が表示されていますが、ここで書き出す範囲を指定し直すことができます。標準ではクリップ全体の頭と終わりまで白いバーが伸びています。この白いバーが書き出し範囲です。

この画像では目的の範囲のみが白いバーの範囲に収まっていますが、作業上トリミングした必要ないクリップがタイムラインに散らかり、そのクリップまでも書き出し範囲に含まれてしまうことがあります。

 

そんな時は白いバーの両端をドラッグして範囲を決め直すこともできます。画像を参考にしてください。

 

 

設定が各種終われば、左カラムの設定パネル下部「レンダーキューに追加」をクリックして書き出し待機状態にします。右カラムに「ジョブ1」という項目で表示されていますね。

編集のバリエーションなど他にも書き出したいタイムラインがあれば、そちらもレンダーキューで待機させることで、一気に書き出しできるというわけです。PCのスペックによっては一晩かかることもあり得るので、会社の帰宅タイミングや就寝するタイミングを有効活用できるわけです。

 

右カラム下の「レンダー開始」をクリックすると書き出しを開始します。

 

書き出しが終われば保存先を確認しましょう。

今回の保存先であるデスクトップには見事書き出しが完了しておりました!

 

 

以上駆け足でDaVinci Resolveの使い方を解説させていただきました。

このソフトはプロアマ問わず今後の映像業界の主流になると思います。変に使いにくい無料ソフトで癖がついてしまうよりかは、いっそDaVinci Resolve無料版で編集の基礎技術をつけたほうがお得だと思います。

 

またドローンでの撮影はiPadやサードパーティなど使用モニターが煩雑しているので、現場で正しいカラーやトーンを確認しにくい現状があると思います。自宅で改めてパソコンで確認しても露出が結構暗かった、、という事案もあり得ますね。

もちろんこのソフトではカラー編集やオーディオ編集(MA)もできるので、失敗のリカバリーもしつつ思い通りの映像を作ることもできます。

今後はドローン映像でも役にたつ他の機能の解説も予定していますので、これを機会にDaVinci Resolveを使ってみてはいかがでしょうか!

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