Premiere CCやDaVinci Resolveでドローンの映像をサクサク編集する方法!~プロキシ生成のすすめ~

昨今、ドローンやスマホのカメラの進化は目覚ましく、4K映像は当たり前に撮影できる時代になりました。

100Mbps以上の高画質な収録や、DJIの本格ドローンInspireに搭載するZen museのフラッグシップモデルなどは、6KやRAWでも収録できます。

本来であればそのような高画質の映像には編集用のハイスペックなマシンが必要となりますが、人によってはそういうノウハウが無かったり、ノートPCで編集しなくてはいけない状況もあるかと思います。

しかし、容量が重たい高画質映像の編集はPCのメモリ消費も激しく、いざ編集しようとしてもカクついて思うように動かなかったり…そんな状況でお困りの方も多いのではないでしょうか?

そんな時に是非活用していただきたいテクニックがプロキシの生成です。

このテクニックを使えば、もしかしたら今までのストレスが一気に解消されて、動画編集が捗るかもしれませんよ!

プロキシとは

プロキシ(Proy)は、本来は「代理」という意味を持つ言葉ですが、動画編集においては、オリジナルの動画データに代わって解像度を下げたデータのことを指します。

高画質に収録した動画を編集ソフトで並べた場合、環境によっては動作が重くなり、再生すらままならないこともあります。

そういう時、作業する前にあらかじめプロキシを作っておけば、作業時は低解像度のデータでサクサク動かすことができるようになり、書き出しの時にはオリジナルのデータを使って高画質に書き出すことができます。

作業するマシンによってはプロキシを使っても動作が重いこともありますが、かなり効果的な手段の一つではあります。

実際にプロの編集現場でもZen museで撮影した高品質な映像などは、プロキシでしか編集できないことも多いです。それだけドローンの映像進化は目覚ましいという事でしょう。

今回は一般的な編集ソフトであるAdobe Premiere Pro CCと、無料ソフトで人気のあるDaVinci Resolveでプロキシを作る方法をご紹介します。いずれも簡単にできるのでぜひ試してください。

Premiere Pro CCでプロキシを作る

シンプルで分かりやすい方法でご紹介します。

Premiereを開いて編集したい動画を読み込んだ状態まで準備してください。

編集する動画を全て選択して、右クリックから「プロキシを作成」をクリックします。

プロキシの設定画面が表示されますので、画像を参考にしてください。圧縮する解像度と保存先を選択できます。

設定ができれば自動的にMedia Encoderが開き、オリジナルデータの圧縮&複製を始めます。全50GBのファイルでおよそ30分ほどかかりました。

Media Encoderの処理がすべて完了すると先ほど設定した保存先フォルダの中に、低解像度に圧縮されたプロキシ動画が並んでいると思います。

全50GBのFHDの動画を720pに圧縮したので、全5GBとなり90%OFFの軽量化でした。

Premiereに戻ってメタデータを確認してみます。画像の各項目のセルのどこでもいいので右クリックすると、「メタデータの表示」というコマンドがあります。

この画面で「プロキシ」と検索をかけると関連する項目が列挙されます。画像のように「プロキシ」のチェックボックスをクリックしてさらにOKをクリックすると、ライブラリの項目に追加することができます。

ライブラリの項目を確認してみましょう。

列を一番右側までスクロールすると「プロキシ」という項目が表示されていて、動画ファイルの各行には「追加」と表示されていればOKです。

あとはソースモニター下のツールバーにプロキシモードをON/OFFさせるアイコンを追加します。

画像の赤矢印が表示てある「+」をクリックしてください。

追加することのできるツールが一覧で表示されます。〇印のついたアイコンが「プロキシの切り替え」ツールです。

追加方法は少しだけややこしいですが、プロキシの切り替えアイコンをツールバーへドラッグ、その後OKをクリックすると追加完了できます。

動画再生時や編集時など動作に難が感じられる場合、このツールをクリックして青色の状態にすることでプロキシモードとなり、多少作業が軽快になると思います。

書き出し時は自動的に最大解像度でレンダリングされるため、プロキシモードがONでも問題ありません。

今回の方法は単純にプロキシを作るというフローを紹介しましたが、実際にはプロジェクトを作る際の項目にインジェスト設定というパネルがあります。

読み込むデータは全て自動的にプロキシを作らせる設定を仕掛けておくことができます。画像を参考に試してみてください。

DaVinci Resolveでプロキシを作る

続いてDaVinci Resolveでプロキシを作る方法をご紹介します。Premiereと比べると比較的簡単です。

プロジェクトを作ってメディアの中に動画を読み込んだ状態にしてください。

そしてプロキシを作りたい動画ファイルをすべて選択し、右クリックから表示される一覧で「最適化したメディアを生成」をクリックします。

Media Encoder同様30分ほどの予想が表示されています。

参考までに筆者のPCパフォーマンスを紹介しておくと、i9の搭載のPCが50GBの動画の処理に30分かかる見込みなので、一般的にな10万円前後のPCで同様の処理を想定した場合、寝る前に仕掛けておいた方が賢明かなと思います。

そして見たところGPU依存の処理ではないことがわかりました。

もちろんすべての動画ファイルのプロキシを作る必要はありませんので、動画を仕分けた上で作業に応じて変換するファイルを選んで時短することも可能です。

処理が完了すれば画面上部のメニューバーから「再生」タブをクリック。

「最適化したメディアがある場合は使用」にチェックが入っているか確認します。チェックが入っていれば最適化されたメディアを使って作業中は再生されることになります。

またそれでもなお再生に難があれば、「画像項目内のプロキシモード」から再生解像度だけを1/2か1/4にする事もできますのでお試しください。

ちなみにPremiereと同様プロキシの圧縮レベルも設定で選べるようになっています。とりあえず最適化したもののまだ再生や処理が遅い、、という方はさらに画質を下げてみてください。

画面右下の「歯車アイコン」か、「ファイル」→「プロジェクト設定」から「マスター設定」という設定画面に映ります。

画像は既定値ですが、赤枠項目内に表示されている3つの項目からそれぞれ品質を設定します。

例えば最適化メディアの解像度を「自動選択」→「1/16」、最適化メディアのフォーマット/レンダーキャッシュのフォーマットを「DN×HR HQX」→「DN×HR HQ」と設定するなどいろいろ試してみてください。(それでもだめならPCが弱すぎるという事です、、)

最後に注意することがあります。

デリバー画面の書き出し設定の項目の中に「最適化したメディアを使用」という項目があります。ここにチェックが入っていると文字通り低画質に生成したプロキシを使って書き出されることになってしまいます。チェックが入っていないことを確認して書き出し作業を行ってください。

以上PremiereとDaVinci Resolveで作業する場合のプロキシ設定についてご紹介させていただきました。

冒頭でも紹介しましたが、今やパソコンや編集ソフト、圧縮技術の進化を遥かに上回るペースでドローンカメラの画質は向上しています。もちろん「画質がいい」という言葉はUHDや4Kなど単なる解像度によらず、レンズや収録コーデックが影響している面もありますので一概には言えません。

しかしドローンに限らず小型センサーを搭載したカメラの商品すべてにおいて、数年前では高価な機材でしか扱えなかった高ビットレートの撮影が一般人でも可能となっています。スマートフォンでも100Mbpsの記録ができますよね。

ビットレートや収録した総データ量を意識せず、ほんの数年前の気軽な感覚で映像編集を行っても、パソコンを新調していない限り新しい時代の動画データに対応できないのは当然なわけです。

そんな時にプロキシ生成ができるソフトを使っていれば、一応何とかなる可能性は高いと思いますので皆さん是非試してみるといいですよ!

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